この前、インドアのボルダリングだけを、ずっとやっている菊チャンと一緒に御岳渓谷へボルダリングに行きました、 楽しんでくれたようです。
インドアのボルダリングだけやっている人にとって、アウトドアのボルダリングを始めるのは気持ちの敷居が高いようです。
インドアである程度の実力がついてからアウトドアと言うのがが普通になりつつ有りますが、いきなりアウトドアでも問題ありません、僕も倅も、ボルダリングはアウトドアが最初です。
僕がボルダリングを始めた時は外岩だけで、マットは無く、いきなり地べたにドサッと落下でした。
でも2m程度の墜落なので、安心してできるクライミングのトレーニングという位置づけでした
「アウトドアは、怖くも、危なくも無いですよー」と言うことでインドアとアウトドアのボルダリングの違いを書いてみました
天井が無い
当然のことながら、アウトドアのボルダリングは天井が有りません。
僕の平日は、室内の職場でディスプレイばかり見ているので、この開放感が大好きです。
ただ天から物が降ってくるのが難点です、前日雨が降ると、まず午前中は濡れて登れません。
ドカ雪がふると春待ちになります、台風一過だと波にさらわれます、朝は夜露に濡れてビショビショの時もあります。
yahooのお天気サイトなどでこれから行くところの天気を調べておくと良いと思います。
マットが薄くて、小さい
ジムには床一面分厚いマットを敷いていますが、屋外だと持ち運べるだけのマットしかありません。
写真の緑色のシートは人工芝です、靴の砂を落とすのに使っています
でも、どーって事はないです、 だいたいボルダリングは飛び降りる事ができる高さが前提なので「ドッサ、イテテッ」ぐらいで済みます。
マットは少し岩から離しておくと良いと思います、落ちた時足が着地するのは岩から離れたところがほとんどです。
クラッシュパッドは衝撃を吸収する為ではなく、足元を平にする 為のものだと思った方が良いです。
切り株や、石を覆ってください。石などが出っ張りすぎる場合はクラッシュパッドの下にスニーカを置いておくと良いです。
補助のマットとしてお風呂マットなどを持っていくと重宝します。
着地の時に足を柔らかく曲げるのがコツです、身を固くしてビタンと落ちるとチトキビシイです。
「わざところんでショックを分散させましょう」と書いているブログが有りますが、僕はあまりお勧めできません。
なぜならば転ぶとマットからはみ出す事が有るからです。石がゴロゴロしている所で、はみ出すと星を見ることになります
石ころがゴロゴロ
フットホールドが小さい
インドアでは、べニア板にホールドを付けるので足は楽です、アウトドアでは小さかったり、ほとんどシワみたいな所に足をのせます。
でも心配ご無用、クライミングシューズは、岩への吸い付きがよく、細いつま先はカチッときまります
岩にポンと置いただけで落ちないクライミングシューズ
最初は靴がどれだけ耐えられるかわからないので、腕に頼った登りかたになり、すぐパンプしたりしますが。 やってみるとすぐに慣れます。
頼りないフットホールドですが、ホールドはどれを使ってもいいので、ホールドを探す楽しさが有ります、案外フットホールドの数はインドアよりも多い(岩のシワの数だけ有る)事があります。
高さ60cmぐらいの石を使ってノーハンドをやると感がつかめます
極意はどれだけ小さいフットホールドにのれるかを見切ることです
テープを張っていない
ホールドにはテープを張っていません、自分で探します。
チョークが付いている場合もありますが、それが正しいとは限りません。
ムーブを組み立てる為にホールドを探すのも、アウトドア(生岩とか外岩とか言う人もいます)の楽しみの一つです。
凄く小さいけれども頼りになるホールドが見つかる場合もあります
良く3点確保をすると、1点が外れてものこり2点で支えるから大丈夫と聞きますが、実際には1点外れで落ちます。
むしろ3点確保は、体重を3点に分散する技術だと僕は思っています。
フィニュッシュは
岩の上に立ってフィニッシュです、ジムではまずやらないマントリングが重要になります
自然が有る
都会の疲れを癒してくれます。
僕は、ドライブの時にもクライミングシューズを持って行って、いい岩が有ったら登ってみます
クラッシュパッド無し、チョーク無し、トポ無し、のシンプルな物です
ドライブをした出先にて、クライミングシューズが無いので、スニーカで登る息子
ちなみに、上の写真はスポッターも無しです、スポッターをすべきお父さんはこの写真を撮っていました
これもドライブ先で、クラッシュパッド無しです
この写真もスポッターも無しです、スポッターをすべきお父さんはこの写真を撮っていました
一人ボッチのボルダリング
よくボルダリングは仲間とやると上達が早いと聞きます、また上級者が同行すると上達するとも聞きます。
僕はチョットそれは違うと思います。アウトドアのボルダリングはホールドを探す事が重量な要素になります、教えてもらうと言うことは、その答えを最初から教えてもらう事になります。
外岩は一つとして同じ岩は有りません、ムーブを教えてもらって登れたからと言って、ホールドを探す目が無ければ、同じグレードの他の岩を自力で登れるとは限らないと思います。
同じグレードを登っても、その意味は違うのではないでしょうか。
僕は、むしろ一人の方が、じっくりと岩と会話ができるので好きです。
外岩は、岩との会話が有る
中高年は
「中高年はせいぜいスラブを登るぐらいにしなさい」 とか「コンペは無理です」とか、主張する方がいらっしゃいますが、そんな事は無いです。
僕はフツーに何でも登っています。 だいたいこれはスラブをバカにした言い方です、スラブは奥が深いです。
僕は51歳で草コンペに出て、25歳は年下相手にタメ張って、中の下ぐらいの順位には入りました。
その前に出たコンペでは36歳若い息子にも(何とかやっと)勝ちました。
息子14位、僕12位です、次やったらもう勝てないです。
中高年は梶原一騎の原作漫画(巨人の星、明日のジョー、空手バカ一代)を読んで育った世代なので「燃えカスなどない真っ白い灰」の世界を知っている世代です。
話は変わりますが、三浦半島は鷹取山にいた爺さんは御年72歳で、まるでマシラのごとく軽やかに登っていました
危険性について
下の写真は、被っているし、すぐ後ろに岩が有ってクラッシュパッドが使えないし、「落ちたらどーしよう」と考えながら登っていました
よくアウトドアは危ないと言う方がいらっしゃいますが、僕はどーって事無いと思います。
僕は38年近くボルダリングをしていますが、治るのに3週間以上かかった怪我は
背筋の肉離れと、足首の捻挫。いずれも病院へは行かずに完治しました
これはフツーに長年スポーツをやっていれば、フツーに起こる頻度だと思います。僕の職場にいたサッカー(超バカ)オジサンの方が、試合の翌日に怪我を我慢しつつ出社する回数が多かったです。
息子は18年近く登っていますが、まだ擦り傷以上の怪我をした事がありません。
あとボルダリングの事故で救急車で搬送された人を一人も見た事が有りません。
たまたま運が良かっただけかもしれませんが、38年間です、落ちた回数も数え切れません。
事故になる可能性は皆無では無いけれども、ともかく確率は極めて低いと思います。
ヒールフックを使うときはスポッターが居ると良いです、ヒールフックでスポッター無しだと背中から落ちるので痛いです
「落ちたらどーしよう」と考えながら登っていて落ちたときは不思議と痛い目には合わないです。
これは心構えができているので、落ちたときに体が対応するからだと思います。
つまる「ビビッているのではなく、リカバリープランを考えている」と言うことになります。
臆病と用心深いは別だし、無謀と勇気も別ものだと思っています。
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